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「東京の産業廃棄物処理業者を選ぶポイント5選」

「東京の産業廃棄物処理業者を選ぶポイント5選」

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「東京の産業廃棄物処理業者を選ぶポイント5選」

東京都は商業施設、オフィス、飲食店、建設現場など、多種多様な業種が集まる日本屈指の経済都市です。
日々大量の「産業廃棄物」が排出されていることに加え、最近ではますます法令が厳格化されているという背景も合わさり、処理のニーズも高まっています。

産業廃棄物の処理方法は、家庭ごみのそれとは全く異なり、排出事業者が最終処分までの責任を負うことが定められています。

もし不適切な業者に処理を委託してしまうと、排出事業者が罰則や行政処分を受けるケースもあります。「委託したから関係ない」ではなく、排出事業者として常に適正処理を行うことが求められます。

業者選びで起こりがちな失敗とは?

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産業廃棄物処理は、自社の業務を滞りなく行うために、非常に大切なポイントとなってきます。産業廃棄物処理の委託は、“ただの外注”ではなく、企業としての信頼や法令遵守に直結する重要事項なのです。
そのため、業者選びで判断を誤ると次のような失敗を招くおそれがあります。

・費用の安さだけで選んだら、無許可あるいは法令違反な処理をされてしまっていた

・対応できない(対応していない)品目を依頼してしまい、業者の再手配が必要になってしまった

・処理後のマニフェストが提出されず、行政指導の対象となってしまった

・緊急対応が不可で、現場を中断せざるを得なくなってしまった

このようなトラブルになれば、会社にとって大きな損失となってしまいます。トラブルを未然に防ぐために、産業廃棄物処理業者を選定するにあたりチェックしておくべきことを次項でご説明します。

法令遵守とコストパフォーマンスを両立するには?信頼できる業者選びのコツ5つ

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産業廃棄物処理業者の選定は、単なる「外注」ではなく、企業としてのコンプライアンスや社会的信用に直結する、極めて重要なものといえます。
本項では、東京で産業廃棄物処理業者を探す際に押さえておきたいポイントを解説します。

1、東京都の「許可業者」であることを確認する

産業廃棄物を扱うには、都道府県からの厳しい審査をクリアし、「産業廃棄物収集運搬許可(排出事業者のもとから廃棄物を運搬するための許可)」や「産業廃棄物処分業許可(廃棄物を焼却・破砕・圧縮などの処理業務の許可)」などを得る必要があります。
東京都内の産業廃棄物を処理する場合は、東京都からの許可を取得していることが前提条件となります。

許可の有無は産廃情報ネット(JWNET)や東京都環境局の「産業廃棄物処理業者一覧」などで確認することができます。
業者名・許可番号で検索でき、許可の有効期限や許可エリアなどを確認できるので、トラブルや法的リスクを防ぐ第一歩としてまずは確認から始めてみてください。

またこのとき、「対象品目」について確認することもお忘れなく。産業廃棄物には多種多様な品目がありますので、自社で排出している品目に対応しているかどうかをあらかじめ確認するとスムーズに事が進むでしょう。

そのほか、下請けや再委託の有無とその許可関係も合わせてチェックしておくと、さらに安心感が増します。

ちなみに、産廃情報ネット(JWNET)や東京都環境局のデータベースは、無料で誰でも利用することができます。

2、マニフェスト管理(産業廃棄物管理票制度)の体制が整っているかを確認する

産業廃棄物の処理においては、不法投棄の防止、処理業者の不正行為の抑止、排出事業者の管理責任の徹底などを主な目的として、排出から最終処分までを記録・管理することが義務付けられています。要するに、排出事業者・処理業者ともに、マニフェスト管理の体制が整っていることが不可欠だということです。
そのため、業者がきちんとマニフェストを発行・回収・保管し、法令に基づいて報告を行っているかという部分を確認することは非常に重要だといえます。マニフェストの不備が発覚した場合、廃棄物処理法違反となり、排出事業者にも行政指導や罰則が課されるため、委託前に管理体制をしっかりと確認するようにしましょう。

ちなみにマニフェストには紙と電子(JWNET)の2種類があります。昨今では業務効率化や誤記入防止の観点から電子マニフェストへの注目度が高まっていますが、原則どちらでもOKです。ただし、一部例外として特別管理産業廃棄物に携わる場合や、一定以上の産業廃棄物排出量がある事業者は電子マニフェストが義務づけられています。

3、実績と信頼性を確認し、自社に合うか見極める

必要条件を満たすことを確認できたら、次はその業者がどのような企業と取り引きしてきたかを確認することをおすすめします。「業界実績」は、業者選びの目利き力を高めてくれる重要な指標です。実績、顧客の声、ホームページの情報開示の姿勢、これら全てが業者の信頼性を図るための材料になります。

これとあわせて、どの業界に強いかを確認するのも有効です。
建設業、飲食業、医療・福祉施設など、廃棄物の種類や処理方法は各業種によって異なるため、依頼を考えている業者が自社のニーズを満たしているかについても確認しておくと良いでしょう。

4、費用面について、コストとサービスのバランスが取れているかを確認する

大切なのは「価格」ではなく「料金と対応サービスのバランス」です。
安すぎる見積もりを行う業者や、”一式いくら”などのざっくりとした見積もりを提示する業者には注意したほうが良いケースもあります。特に安さを売りにする業者の中には、法令を逸脱した処理を行っているようなケースが見られることもあります。何事においても、適正価格というものが存在します。自社を守るためにも、費用の安さよりも「透明性」や「適正価格」を重視するほうが有用だと言えます。

東京都内の産業廃棄物処理は、エリア・排出量・処理工程によって費用が大きく異なります。決して安くない費用だからこそ、見積書の内訳が明細化されているかどうか、追加料金の条件や上限が明示されているかどうかなどの細かい部分までチェックすることをおすすめします。

5、緊急対応や柔軟な回収体制が整っているかを確認する

東京のように事業活動が活発なエリアの産業廃棄物処理現場では、たとえば店舗改装や機器の入れ替えや大規模な清掃作業などにより「予定よりも多く出てしまった」「急ぎでの処理が必要になった」などのイレギュラー対応が求められるケースも少なくありません。“万が一の場合”に備えて、緊急対応の可否や柔軟な対応力を持った業者を選ぶことが重要なポイントになります。

産業廃棄物処理業者の中には、通常の回収スケジュールに加え、臨時回収や時間外対応を受け付けているところもあります。特に東京23区内では交通や搬出ルールなどの制約が多いため、柔軟な対応ができるかどうかで現場での作業効率が大きく変わってくる可能性もあります。このような理由から、東京で産業廃棄物処理業者を選ぶ際は平常時の対応力だけでなく、突発的な事態や緊急時の対応力にも注目してください。長期的な信頼関係を築く上で、どのようなときにもスムーズな対応をしてくれる業者かどうかを見極めることはとても大切です。緊急対応の可否、現地調査や事前相談などへの柔軟な対応、担当者との連絡手段とレスポンスの速さなどを全て含めて、総合的に判断するとスムーズです。


 1.産廃情報ネット(JWNET加入者情報を探す)
https://www.jwnet.or.jp/jwnet/about/lsearch/search.php?type=ss

 2.東京都環境局データベース(産業廃棄物処理業者一覧)
https://www.kankyo-sanpai.metro.tokyo.lg.jp/sanpaisearch/search_input.aspx

安心・安全な処理のために。業者選定は「事業継続性」の視点で

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信頼できる東京の産業廃棄物処理業者を見つけることは、事業を円滑に進めるための重要要素のうちのひとつといえるでしょう。

企業のコンプライアンス体制や事業の安定性に直結するからこそ、まずは許可の有無、マニフェストの管理、実績、料金体系、対応力をしっかりと確認することが肝心。業者選びは、一度きりの契約ではありません。だからこそ、法令遵守、安全管理、コスト最適化、事業継続性といった視点をおざなりにしないようにしてください。
業者選定の際は、複数社に相見積もりを取り、さらに実際に問い合わせてみることで、その業者の対応力や誠実さが見えてくるはずです。

最終的には、「この業者になら任せられる」と思える“人”がいるかどうか。
産業廃棄物処理も事業の一部ですから、安心して自社の事業の一部を任せられる業者と出会うためにも、ぜひ今回のチェックポイントを参考にしてみてください。

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